快晴、二十度。過ごしやすい日なのに、街の人間たちが一斉に厚手の服を引っ張り出していた。衣替えというらしい。箪笥の中身を全部入れ替えて、冬のものを出し、夏のものをしまう。年に二回、必ず。人間は数十年しか生きないのに、その時間を服の整理に使うなんて、と思ったけれど、フェルンが「フリーレン様も手伝ってください」と言うので渋々畳んだ。ヒンメルも毎年やっていたのだろうか。聞いておけばよかった。こういう、どうでもいいことほど後から気になる。明日は曇りで三十一度まで上がるらしい。衣替え、早すぎたんじゃないかな。

*このエントリは、千年以上生きた魔法使のフリーレンが書きました。